切手を売却しようと思うと、買取相場や税金関連、おすすめ買取業者など、わからないことが次から次へと出てきますよね。そこで今回は、そんな疑問を解消する以下の情報をまとめてみました。
- 一般的な切手の買取相場
- 少しでも高く売るためのコツ
- 切手売却の際に税金関連なども含めて注意すべきポイント
- 「大黒屋」がおすすめかどうか
- 出張買取業者「バイセル」「福ちゃん」の特徴
これらのポイントについて、詳しくご説明します!
切手を売却するときの価格相場をご紹介
切手を売却する場合の買取相場はどんなものなのでしょうか。ここでは後にも取り上げる大黒屋・おたからや・福ちゃん・バイセルの4業者について、買取価格をお伝えします。
さっそく、大黒屋の買取価格から見ていきましょう。
大黒屋
※大黒屋の普通切手買取価格は郵送買取によるもの。店舗買取利用の際は、切手買取価格が店舗によって異なる。
一覧表を見てみると、現行の普通切手の売却については、取り上げている3業者の中では価格が明確な大黒屋が無難であると言えそうです。ただ、大黒屋の普通切手買取はあくまで「現行柄のみ」となっているため、古い時代の普通切手の売却をすることはできない、という注意点があります。
また記念切手は普通切手よりも売却相場は高くなるだろうと思いがちですが、大黒屋では普通切手の買取よりも条件が悪くなっていることが分かります。
おたからや
大黒屋に対して、おたからやはどちらかと言えば明治・大正・昭和初期など古い時代のものの買取を積極的に行っている傾向があるようです。額面金額よりも「コレクターズアイテムとしての切手の価値」を重視した査定により、年代ものの切手の売却価格は大黒屋よりもぐっと高くなる可能性があります。
バイセル
バイセルは切手の額面に対する買取相場は公開されていません。電話で問い合わせたところ、どちらも「実物の状態によって査定額が変動する」とのこと。ですが買取実績は公開されており、プレミア切手でなくとも枚数によって100万円を超える買取価格となることもあるようです。
福ちゃん
福ちゃんもバイセルと同様に詳しい金額の記載はありませんでした。ですが買取実績を見てみると、バラの状態でも買取可能なことや記念切手が高価買取されている傾向があることが分かります。ですので、記念切手買取に関しては福ちゃんはおすすめできそうです。
切手を高く売却する3つのコツ
普通切手および記念切手を売る際の相場をざっと見てみましたが、大黒屋のように「記念切手はどんなものであれ、シートのみ額面の○○%で買取」という一律査定となっている業者もあれば、バイセルや福ちゃんのようにプレミア感などを重視した査定をする業者もあります。
そうしたタイプの異なる業者がある中で、切手をより高く売却するコツは以下の3つです。
- バラではなくシートで売却する
- 自分で補修しない
- 切手の種類別に業者を選ぶ
1. 切手はシートの方が高く買取される
まずはじめの重要なのは、切手のシートはバラバラにしないことです。切手は基本的にシートのほうがバラよりも高額査定になり、さらに業者によってはバラ切手は買取不可となってしまいます。必ず切手のシートはバラさないようにしましょう。
2. 自分で補修するのはNG
買取業者のなかには、切手の保存状態によって買取価格が変動するところもあります。だからといって切手を自分で補修するのは絶対NG。うまくできたとしても、鑑定のプロにはバレてしまうかもしれません。さらに失敗してしまっては、切手が破けてしまうなんてこともあります。
3. 切手の種類別に買取業者を選ぶ
切手の買取を依頼する場合は、普通切手、記念切手など種類別に業者を選びましょう。例えば、現行の普通切手であれば大黒屋。年代物や記念切手を売るならバイセルや福ちゃんというように、業者の傾向を考慮して選ぶことが、高価買取に繋げるポイントです。
切手を売却する際の3つの注意点
業者に切手を高く売却するコツについてご紹介しましたが、次に気になってくるのは切手販売をしている郵便局での切手売却や、切手売却をした際の税金や申告問題です。
ここからは、次の3つの注意点についてご説明します。
- 切手の売却や換金は郵便局でできるのか
- 切手売却時の消費税の扱いはどうなるのか
- 切手売却をした年に確定申告は必要なのか
切手は郵便局で売却・換金できる?
切手は郵便局で買えるものの、逆に郵便局で切手を売却・換金することはできません。ただし、額面部分が汚れたり破れたりしていない切手であれば、1枚につき5円(10円未満の切手は合計額の半額)の手数料を支払うことで、切手やはがきなどに交換してもらえます。
切手を売却すると消費税は課税される?
切手売却の際の消費税の扱いは「課税売上」となります。要するに、「消費税分の金額も含めた売却価格で売りました」という扱いです。となると「切手売却をしたら消費税の税金分を国に納めなくてはいけないのでは」と思いがちですが、課税売上高が1,000万円までなら、消費税を納付しなくてもよいという免税扱いとなります。
ですから、個人のほとんどのケースでは、消費税納付について心配する必要はありませんよ。
切手を売却したら確定申告は必要?仕訳は?
切手を売却した際は、確定申告が必要となるケースがあります。具体的には、年末調整を受けている給与所得者の場合、売却価格から切手の額面を差し引いた売却益が20万円を超えた場合に確定申告が必要です。
確定申告が必要となった際の切手売却の仕訳は「雑所得」となります。
切手を売却する時に大黒屋はおすすめ?
引用元:大黒屋公式HP
切手売却についての注意点について理解したら、いよいよ切手売却の業者選び!
まずは有名業者である大黒屋について見てみましょう。
大黒屋は現行柄の普通切手シートおよび記念切手シートの買取を取り扱っており、特に普通切手シートの買取価格は安定感があると言えます。
その反面、古い切手などの買取はしていないなど、「切手の買取の取り扱い幅が非常に狭い」というのも事実です。切手買取専門店などとは違い「あくまで、すぐに使える切手の流通」としての買取をしているだけなのです。
実際に大黒屋の切手買取についての口コミを見ても、
大黒屋チケットは金券ショップですので、買取依頼する切手はすべて額割になります。例えプレミアムが付いていようとも額割れです
引用元:大黒屋とかで古い切手とかって売れますか? - ヤフー知恵袋
などという評価が出ています。
では、大黒屋では取り扱ってもらえないような切手の売却はどこに頼むべきなのでしょうか?おすすめなのは、出張買取専門店(宅配買取専門店)です。
切手を売却する時におすすめの出張買取専門店
大黒屋では、現在流通している切手のシートタイプしか、買取してもらうのは難しいようです。そんな中で、年代ものの切手などの売却先として特におすすめできるのが、
- バイセル
- 福ちゃん
といった出張買取専門店です。各業者について見ていきましょう。
最短30分で出張買取してくれる「バイセル」
引用元:バイセル公式HP
バイセルは、切手や着物・古銭などの出張買取専門店(宅配買取専門店)。
中でも切手の買取はメインとして取り扱っており、切手ひとつひとつの価値を見きわめる鑑定力に自信を持っています。
特に、最短30分で査定員が自宅に訪問し、査定額に納得できればその場で現金払いをしてくれる出張買取は非常にスピーディーで人気のサービスです。
プレミア切手も査定してくれる「福ちゃん」
引用元:福ちゃん公式HP
福ちゃんも、バイセルと同様、切手の出張買取を得意としている業者です。プレミア切手の鑑定などには自信を持っており、査定額に納得できればその場で現金支払いしてもらえます。
ただし、福ちゃんの出張買取は訪問日が後日になることも多いため、バイセルほどのスピーディー対応は望めない、という部分もあります。
切手を売却するなら出張買取「バイセル」がおすすめ!
引用元:バイセル公式HP
切手の売却相場や、業者ごとの特性の違いなどがお分かりいただけたでしょうか。
今回の内容を大まかにまとめると、以下のようになります。
- 大黒屋は現行のシート切手の取り扱いのみで査定も一律基準
- バイセルは古い切手などの鑑定に自信を持っており対応がスピーディー
- 福ちゃんもプレミア切手鑑定などには定評があるが対応スピードはバイセルが上
- 郵便局で切手を売却・換金することはできない
- ほとんどのケースで消費税納付について心配する必要はない
- 切手を売却した際は確定申告が必要となるケースもある
総合的に見ると「古いものも含めて、いろんな種類の切手があるので売却したい」という場合はバイセルの出張買取を利用するのが一番おすすめと言えそうですね。