発行年月日1958年4月20日
総発行枚数2500万枚
額面の種類10円
切手の価値普通

切手趣味週間「雨中湯帰り」切手の概要

切手趣味週間「雨中湯帰り」は、切手趣味週間シリーズの第8弾にあたる記念切手(特殊切手)です。

発行日は1958年4月20日。額面は10円の1種類のみ、発行枚数は総計2500万枚となっています。

図柄は江戸時代に活躍した浮世絵師「鳥居清長」によって描かれた「雨中湯帰り」が採用されています。傘をさしている女性ということで、別名「雨傘」とも呼ばれています。

「鳥居清長」の美人画は実際の江戸風景を写実的に描く特徴があり、「雨中湯帰り」も同様の作風となっています。切手図柄では見切れてしまっていますが、原画は3人の若い女性が雨の中、語り合いながら風呂帰りしている姿が描かれています。

「雨中湯帰り」が発行された当時はちょうど”切手収集ブーム”の真っただ中であり、現在とは比較にならないほどの切手需要がありました。当初計画されていた発行枚数1000万枚は日を追うごとに増刷を繰り返し、最終的には2500万枚まで膨れ上がり異例の大量発行が進められることになります。

とはいえ流石は切手収集ブーム、大量発行にも関わらず「雨中湯帰り」は当日完売してしまいます。切手の販売が行われた郵便局では長蛇の列ができあがり、我先に手に入れようと怪我人が出るほどの大混乱の末、警察が出動する事態となりました。

この異常事態を重くとらえた郵政省(現:日本郵政)は「不足分の切手はいくらでも増刷する」と公式に発表を行いました。ですが、数に限りがあるが故に収集価値がある切手です。この発表を発端に多くの人が収集意欲を失い、切手収集ブームは終焉。後に「雨中湯帰り」の価値は大暴落していくことになります。

切手趣味週間「雨中湯帰り」切手の買取相場

切手趣味週間「雨中湯帰り」
  • 額面:10円
  • 並品:10円
  • 美品:20円
  • 使用済:10円

切手趣味週間「雨中湯帰り」切手の買取相場は美品状態で20円前後です。

発行枚数が2500万枚と異常に多いことが影響し、切手の価値・買取相場は低めとなっています。10面シートであれば買取相場は300円前後まで上昇しますが、シートの買取相場としてはやはり安い部類に入ります。

ただ切手趣味週間シリーズの一部として保存している場合は、「見返り美人」「月に雁」といったプレミア切手も一緒に所持している可能性があり、思わぬ買取価格となる場合もあります。

その他「切手趣味週間」切手の買取相場について知りたい方は上記記事を併せてご覧ください。

おすすめの切手買取業者

おすすめの切手買取業者を3社ご紹介したいと思います。

切手の価値を正しく評価するためには専門知識が必要になります。今回ご紹介する買取業者は切手に関する専門性が非常に高く、古い切手でも価値を考慮した質の高い査定をしてもらえます。

また各社ともにサポート体制が徹底されており、分からないことがあっても丁寧に教えてもらえます。切手の知識ゼロの方でも安心して利用できると思いますので、切手を売る際はぜひ検討してみてください。