発行年月日1936年11月7日
総発行枚数1,058万2000枚
額面の種類1.5銭・3銭・6銭・10銭
切手の価値普通

「帝国議会議事堂完成記念」切手の概要

「帝国議会議事堂完成記念(ていこくぎかいぎじどうかんせいきねん)」は、”帝国議会議事堂”と呼ばれていた現在の「国会議事堂」が完成したことを記念して、1936年11月7日に発行された記念切手です。

額面は1.5銭(1銭5厘)・3銭・6銭・10銭の4種類があり、発行枚数は1.5銭切手が529万枚、3銭切手が432万枚、6銭切手が58万1000枚、10銭切手が39万1000枚となっています。

図柄は2種類あり、1.5銭・10銭切手には「国会議事堂の外観」、3銭・6銭切手には「皇室用階段」が描かれており、1.5銭~10銭までそれぞれ緑色・あずき色・赤色・青色で刷られています。

切手の題材となった「国会議事堂」は1920年に着工、延べ254万人の人手を費やす大規模な建設計画となりましたが、完成は難航します。

作業員による火の不始末で仮議事堂が焼失したり、「二・二六事件」によって永田町一帯が占拠されたり、様々な苦難を経て何度も中止に追い込まれそうになりながらも、17年の年月を費やしてやっと完成させたのです。

ちなみに完成時の記念品としては切手のみならず、紙幣や硬貨、ハガキも発行されています。

「帝国議会議事堂完成記念」切手の買取相場

1.5銭切手

帝国議会議事堂完成記念
  • 額面:1.5銭
  • 並品:80円
  • 美品:160円
  • 使用済:80円

「帝国議会議事堂完成記念」1.5銭切手の買取相場は美品状態で160円前後です。

発行枚数が529万枚と多く、切手の価値・買取相場はやや低めとなっています。

3銭切手

帝国議会議事堂完成記念
  • 額面:3銭
  • 並品:90円
  • 美品:180円
  • 使用済:90円

「帝国議会議事堂完成記念」3銭切手の買取相場は美品状態で180円前後です。

1.5銭切手よりも若干価値は上がりますが、発行枚数は432万枚といずれにしても多く、単体での高価買取は難しいでしょう。

6銭切手

帝国議会議事堂完成記念
  • 額面:6銭
  • 並品:300円
  • 美品:470円
  • 使用済:260円

「帝国議会議事堂完成記念」6銭切手の買取相場は美品状態で470円前後です。

1.5銭・3銭切手から一転して、6銭切手から価値・買取相場は上昇します。

10銭切手

帝国議会議事堂完成記念
  • 額面:10銭
  • 並品:600円
  • 美品:920円
  • 使用済:400円

「帝国議会議事堂完成記念」10銭切手の買取相場は美品状態で920円前後です。

4種の中では最も希少価値が高く、バラ状態でも複数枚持っていれば一定の買取価格が期待できます。

その他「記念切手」の買取相場について知りたい方は上記記事を併せてご覧ください。

おすすめの切手買取業者

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切手の価値を正しく評価するためには専門知識が必要になります。今回ご紹介する買取業者は切手に関する専門性が非常に高く、古い切手でも価値を考慮した質の高い査定をしてもらえます。

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